しらすとは？

そもそも『しらす』とは、

イカナゴ・ウナギ・カタクチイワシ・マイワシ・アユなどの、体に色素がなく白い稚魚を総称して『しらす』と呼ぶそうです。

一般的に『釜揚げしらす』となる魚はイワシの稚魚なんです。

生の状態だと、デリケートで足が早いため、一般の流通ではなかなか出回らず、『釜揚げしらす』や『ちりめん』に加工され、親しまれています。

生しらす丼はしらすが水揚げされる漁港近くで食べれるイメージがありますよね。

栄養成分はカルシウム、ビタミンD、ビタミンB12が多く含まれており、

健康や美容にも非常に良い食材です。

水揚げされたばかりのしらす

しらすの旬

産地によって多少バラツキはありますが、和歌山県新宮市の場合、しらすの収穫期間は4月〜12月ごろまで。

その中でも旬と言われるのは春と秋。

実は季節によってしらすの種類が異なるんです。

春から夏

マイワシの稚魚。

身が柔らかく、ふっくらとしたしらすになります。

秋から冬

カタクチイワシの稚魚。

身がしっかりしており、ツルッとした食感になります。

見た目が一番白くなるのはこの時期のしらす。

年間を通じて見ると、収穫期間は長いのですが、

悪天候や波が高いと漁に出れませんし、また漁に出たとしてもしらすの群れに必ずしも出会えるとは限らないため、

収穫期間であっても、しばらくしらすが漁れないこともしばしばあります。

釜揚げしらすの日持ちは？

冷蔵で1週間ほど日持ちします。

保存は冷凍でもOKです。冷凍なら3ヶ月は日持ちします。

しらす丼など、そのまますぐ食べる分だけ冷蔵しておいて、

残りはラップなどで小分けして冷凍しておくと、お料理にとっても便利なのでおすすめです！

本当に美味しい釜揚げしらすの選び方

見た目には、形が揃っていて白く、身がふっくらしているものを選ぶと良いです。

しかし、見た目だけではわからない、本当に美味しい釜揚げしらすを選ぶ重要なポイントがあります。

それは、鮮度　です。

鮮度が良い方が美味しいというのは、誰しも容易に想像できそうですが、

では、具体的に鮮度が良いとはどういった状態を指すのでしょうか。

それは、先述しましたが、しらすはデリケートで足が早い魚のため、

水揚げされてから、釜揚げするまでの時間が短いほどより鮮度が高い

ということが言えるんです。

では、水揚げから釜揚げするまでの時間はいったいどれくらいかかるのでしょうか。

釜揚げしらすができるまで

一般的に釜揚げしらすができるまでの流れは、

水揚げ

↓

漁港到着

↓

セリにかけられて

↓

加工場到着

↓

釜揚げ

になります。

この工程をいかにスピーディーに行うかが、鮮度が良いふわふわの釜揚げしらすになる秘訣と言えます！

水揚げから釜揚げまでわずか47分！？

和歌山県新宮市にその会社はありました。

実は、和歌山県新宮市のしらす漁を行っているのは1社のみなんです。

そのため、セリにかける必要がなく水揚げ後は自社トラックが漁港で待ち構えており、そのまま加工場へ直行します。

これは全国的にもとても珍しいことなんです。

タイムを計ってみると水揚げから釜揚げまでの時間は47分と、1時間もかかならいスピード感！

そして釜揚げされたしらすはその日のうちに発送されます。

和歌山県新宮市産の釜揚げしらす、

これは文句なしに『鮮度が良い』と言えるのではないでしょうか。

鮮度抜群の釜揚げしらすの味わい

まずはそのまま何もつけずにお召し上がりください。海の香りとしらすの旨味、ふわふわの食感に驚きます。

臭みは一切ありません。手が止まらなくなる美味さです。

原材料はしらすと塩のみで、添加物は一切使用していませんから、安心してお召し上がりいただけますよ。

2024年は冬から春にかけてしらすの水揚げが途切れないまま春の旬に突入しました。

地球環境の変化にしらすが敏感に反応しているのでしょうか？

しかし幸いなことに品質や水揚げ量については全く問題ないそうです。

鮮度抜群のしらすは他とは一線を画す味わいです。ぜひお試しください！

（2024年4月）

この記事を書いた人

大阪府出身。10代〜20代半ばまで某劇団員として舞台で活躍。

アスリートのセカンドキャリアや、ラグビーW杯2019、東京五輪・パラリンピック2020に仕事で携わることに興味を持ち現在の職に就く。

MBS『産直ダイスケ』のロケへ、大畑大介マネージャーとして3年間同行してきた経緯から、大畑大介商店担当となり、現場取材・取材記事作成・商品撮影・サイト運営・SNS運用等、奔走中。