国産の『ほしいも』お取り寄せで大人気!西野さんのほしいも|干し芋が高い理由を徹底取材!
干し芋ができるまで。
〜干し芋が高額な理由〜
ほしいものルーツ
干し芋は、今から200年ほど前に静岡県で生まれます。
手軽に食べることができ、保存食としても重宝され、甘く美味しいことから全国的に広がりました。
その後ほしいもの原料となるさつまいもの栽培に非常に適した気候や土壌環境である、茨城県が全国シェアトップとなり、今では生産量の9割が茨城県となっています。
ほしいもは高い?
高額な理由は〇〇にあり
昔から保存食として愛された干し芋ですが、干し芋の原材料は芋のみで、無添加で甘く美味しいので、小さいお子様のおやつや栄養食、ダイエットに適したスイーツとしても注目されています。
しかし、そこそこの値段したのに、これだけしか入ってないの!?ちょっとお高いんじゃない?と思ったことはありませんか?
特に国産のさつまいもを使用した、美味しいこだわりの干し芋となるとそれなりに値が張ってきます。
その理由は、干し芋生産工場にお邪魔して理解できました。
大きく2つあります。
一つ目
機械化できる工程が少なく人の手間暇が半端ない!
二つ目
さつまいも一本から干し芋として食べられる部分は約6割しかない!
詳しく見ていきましょう。
ほしいも製造過程に密着
〜『西野さんのほしいも』の場合〜
茨城県ひたちなか市金上。西野さんのほしいもの生産工場があります。
取材日は晴れ男大畑にあるまじき、まさかの大雨でしたが、有限会社安物産の西野琢哉さん(左)が笑顔で出迎えてくれました!
この辺りは干し芋の生産工場がたくさんあり、時期になると至る所で芋を蒸す良い香りや、芋の干してある風景が見られるんだとか。(あいにく大雨なので工場の周りを散策できませんでした)
さすが干し芋の全国シェア1位の茨城県です。
芋の収穫は10月ごろ。
一般的にもさつまいもは収穫後貯蔵庫で1〜2ヶ月寝かせます。
そうすることで、でんぷんが糖に変わり甘くなるんですね。干し芋用の芋も沢山貯蔵されていました!
そして、干し芋作りの作業はここからです。
① 芋を洗う。
これは機械があります。
干し芋にするのに皮も全部剥いてしまいますので、ガシガシとにかく綺麗に洗うような機械です。
② 芋の大きさを選別。
蒸す時間が大きさによって異なりますので、目で見て大きさを確認し仕分けしています。
③ 芋を蒸す。
約1時間蒸します。それ以上蒸すと黒くなってしまいます。
蒸し始めてしばらくすると、甘い良い香りの蒸気が立ち込め、あっという間に前が見えないほどの蒸気に。
④ 芋の皮を剥く。
熱が冷めないうちにすぐさま作業場へ持ち込まれたさつまいも。
職人さんたちによる皮剥きが始まります!
熱いうちに剥かないと皮が剥がれにくくなるため、火傷防止の厚手の手袋をして、皆さんひたすら剥きます。
個体によって形が様々のため、機械化はできません。
頭とお尻を落として、かなり思い切り良く、表面が綺麗になるまで剥きます。
この時点で芋の3分の1程度が削ぎ落とされるんです。
体験させていただきましたが、なかなか難しい!
しかし、こういった作業が得意で器用な大畑は、3回くらいでコツを掴んで、黙々とお手伝いしておりました。
動画はこちら
綺麗に剥くとこんな感じ
⑤仕分け。
形によって、平干し用、丸干し用、一口用に分けられ、平干し用は裁断の器具にかけます。
これ、簡単そうですが、真っ直ぐ落とすのが難しいんですね。
⑥ 芋を並べる。
干すために並べます。柔らかいので丁寧に。これも一つずつ手作業です。
⑦ 干し上げ。
専用の乾燥機で8割、天日干し2割で干し上げます!
乾燥機で100パーセント乾かすことが手間もなく、品質を守るためには理想ではありますが、乾燥機のみだと均等に乾かすことが出来ず、若干ではありますが斑が出来てしまいます。
ひたちなかの日光と風が『西野さんのほしいも』の唯一無二の味わいを出すのに、とても重要なんですね〜。
⑧選別。
干し上げた後、形や色が悪いものを選別します(食べれるけど味は落ちるので)
⑨ 袋詰めして完成
機械化できる工程が少なく人の手間暇が半端ない!
さつまいも一本から干し芋として食べられる部分は約6割しかない!
がご理解いただけましたでしょうか。
④の時に削ぎ落とされた残りはどこへ行くのか。
西野さんのところでは、肥料として使ったりもしていますが、廃棄されることも多く干し芋農家の課題だとおっしゃっていました。
西野さんのほしいも 特徴!
〜金上黄金とは?〜
金上黄金(かねあげこがね)とは、ねっとり系のさつまいも『紅はるか』をベースに品種改良を重ね、ひたちなか市金上という地名と、艶のある黄色から金上黄金と名付けられました。
さっぱりとした飽きのこない甘みが特徴です。
10年ほど前に完成したこの品種は、西野さんの会社が何年もかけて試行錯誤を重ねた完全オリジナルの品種であり、生産者も数件しかありません。
先述しているように、干し芋の原材料はさつまいものみということ、いかに原料となるさつまいもが重要かがわかります。
西野さんは
『干し芋を作る工程で手を抜ける箇所はございませんが、我々が考える干し芋づくりで最も重要なところは原料であるさつまいもを作るうえでの畑づくりです。
いくつもある肥料から厳選して使用し、サイズが大きくなりすぎず収量が上がる植え方、そこで使用する苗も製造段階で不純物を除いて水を与えます。
さらに最近では、土の栄養を上げていくため独自ブレンドで堆肥を生産し試験的に実施しております。』
とお話ししてくださいました。
肥料、苗の植え方、畑づくりからこだわり抜いて作られた最高品質のさつまいもを自社栽培しています。
とにかくしっとりとしている!
干し芋になると、芋の自然な甘さがぎゅーっと凝縮し、とてもしっとりとしています。
いわゆるパサパサした、固い干し芋とは全くの別物で、繊維もとっても柔らかいです。
平干し・丸干し・一口サイズ の3種類で展開しており、それぞれ食感や口溶けの仕方が異なります。
干し芋といえば平干しが一般的ですが、大畑大介商店では、贅沢な丸干しと、昨年より販売を開始した珍しい一口干し芋をご用意しました。
丸干しは、形の良い選ばれた芋だけが丸干しとなるため、希少価値が高いです。
歯にねっとり絡みつく食感と蜜のような甘さとしっとり感、そしてその食べ応えは、丸干しでしか堪能できません。
一口は食べきりサイズ。
爪楊枝入りで手も汚さず食べれますので、運動前や軽食などの栄養補給に、小さなお子様のおやつとして持ち歩きにも最適!!ネットでは大畑大介商店のみの取り扱いです!
この記事を書いた人
大阪府出身。10代〜20代半ばまで某劇団員として舞台で活躍。
アスリートのセカンドキャリアや、ラグビーW杯2019、東京五輪・パラリンピック2020に仕事で携わることに興味を持ち現在の職に就く。
MBS『産直ダイスケ』のロケへ、大畑大介マネージャーとして3年間同行してきた経緯から、大畑大介商店担当となり、現場取材・取材記事作成・商品撮影・サイト運営・SNS運用等、奔走中。
【茨城県ひたちなか市】西野さんの一口ほしいもと丸干しほしいも
通常価格
2,700
円 (税込)商品紹介
【茨城県ひたちなか市】西野さんの一口ほしいも
通常価格
1,600
円 (税込)商品紹介
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【産地直送】生産者と食卓を共に笑顔に|大畑大介商店
元ラグビー日本代表の大畑大介が、コロナ禍により困っている生産者の方の力になりたいと立ち上げた、“全国各地の生産者の方”と“皆様の食卓”を繋ぐサイトです。大畑大介が自信を持っておすすめする産地直送の美味しい食材(新鮮な野菜・魚介類・果物・お米等)をお取り寄せいただけます。 また出品いただく生産者の方も随時募集中です!
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