第5回田植え&泥んこラグビー(2025年)|今年のお米の価格はどうなる?田植えをしながら考えた「食を守る」ということ
毎年恒例、熊本県玉名市での田植えと泥んこラグビー!
2025年6月某日、今年で5回目となる熊本県玉名市での田植えイベントを行いました。
大本商店のみなさんと一緒に恒例の「田植え体験」と「泥んこラグビー」を開催!
2025年の大野保育園の年長さんたち、みんなで協力してきれいに稲を植えるのが特に上手だったように思います。
そして、泥んこラグビーでは汚れも気にせず泥だらけになって思い切り遊んでいました。
稲がきれい並んで植えられています。
みんな本当に泥だらけ!
最後には大人も一緒に泥んこのなかで大笑い!
※大笑いの動画はこちら!
「土に触れる」「手で苗を植える」「自然のなかで思い切り遊ぶ」——
昔は当たり前のようにあった時間ですが、現代では贅沢な時間に変わりました。
そんな貴重な経験を毎年させていただいている我々ですが、今年は例年と少し違う空気を感じるイベントになりました。
「米の増産」はすぐできる?
ご存じの通り、昨年(2024年)から「米不足」や「米価の高騰」が大きな話題になっています。
正直な話、「足りないならたくさん作ればいいのに」と思っていました。
しかし、米作りの現場に立つと現実はそう簡単ではないとわかりました。
実はお米の生産者は苗をJAから仕入れることが多いのですが、苗は前年の“種もみ”から準備するもの。
今年の米不足を受けて、今年すぐに増産というのは不可能なんです。
つまりお米は1年、いやもっと先を見越して計画的に準備しなければならないので「今すぐ対応する余地」があまりないのです。
2025年秋、米価はどうなる?
増やしたくてもすぐには増やせない。需要があるのに供給はできない。
このことから、2025年も米価は高止まりする可能性が高いと予想できます。
南さんからも「今年のお米の値段、そんなに下がらないのでは?」という意見がありました。
水不足で2025年の収穫量が減りそうなこと、100tあった備蓄米のうち80tを出していること、これらを考えると今年の価格は下がるどころか上がる見込みということです(2025年7月末時点)。
生産者の声を届け続けたい
大畑大介商店は大本商店の皆さんと毎年田植えイベントを開催し続けて5年。
これまで「みんなで楽しいことをやって、それが食育になれば・・・。」という感じでやってきましたが、少しずつ米作りの現場を知り、様々な課題について考えさせられるようになりました。
作物を育てるには、天候、土づくり、資材、人手、コスト、そして時間という、いくつもの要素が必要ですが、消費者から見えるのはお米の取れ高や価格といった結果だけです。
しかしその結果を作った原因を知りたいという人も増えています。
大畑大介商店はただ売るのではなく、毎年米作りに参加している立場から知り得たことを、「つくる人を取り巻く現実」を、「つくる人の思い」を伝えていきたいとの思いを新たにしました。
この活動をできるだけ長く続け、またできれば大きくしていくことで、微力ながら生産者や日本のお米を守ることに繋げていきたいと思います。
お米に関心が集まる今年(2025年)は例年になく多くのマスコミの方に取材をして頂きました。
大畑の活動を通して、米作りのリアルを少しでも知っていただけたら幸いです。
みなさんお疲れ様でした。田植えから120日後が稲刈りです。また秋にお会いしましょう。それまで台風や大雨が来ませんように!
この記事を書いた人
うどん県出身。
宝飾品会社、大手テレビ通販会社勤務を経験したのち、不思議な縁に導かれ20数年暮らした東京から大阪に移住、大畑大介商店の担当となる。
大畑も認めるラグビーマニアで、好きな選手は200人ほどいるが現在注目しているのはアントワーヌ・デュポンと李承信。
【産地直送】生産者と食卓を共に笑顔に|大畑大介商店
元ラグビー日本代表の大畑大介が、コロナ禍により困っている生産者の方の力になりたいと立ち上げた、“全国各地の生産者の方”と“皆様の食卓”を繋ぐサイトです。大畑大介が自信を持っておすすめする産地直送の美味しい食材(新鮮な野菜・魚介類・果物・お米等)をお取り寄せいただけます。 また出品いただく生産者の方も随時募集中です!
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