生そうめんって何?小豆島のそうめんだけが持つ特徴とは?|そうめんに飽きた人必見!地元のアレンジレシピも紹介
「生そうめん」とは?乾麺との違いは?
「自分の身体の2/3はそうめんとじゃがいもで出来ている」と常々言っている大畑大介。
昨年(2024年)初めて生そうめんを知り、その美味しさに感動した大畑が先日小豆島のそうめん作りの現場を訪れました。
ご協力くださったのは大畑が感動した生そうめんの生産者、マルカツ製麺所さんです。
マルカツ製麺所の皆さんと。中央左大畑の右がマルカツ製麺所の代表、三木政人さん。
そうめんといえば乾麺が一般的です。
生そうめんは「生」というだけあって、麺を乾燥させる前の“伸ばし終わった直後の状態”のそうめんのことです。
元々はそうめん職人だけが食べられるまかないでした。
乾燥させずに食べることでモチモチとした弾力、つるりとした喉ごし、そして打ち立てならではの風味を味わえるのが最大の魅力!
茹で時間が約2分と短いのも嬉しいですね。
マルカツさんでは生そうめんを夏場の限られた時期だけ販売しています。
日本で唯一!小豆島のそうめんの特徴とは?
そうめん作りに油が欠かせないことはよく知られていますが、小豆島の手延べそうめんに使う油はごま油100%!
これは他の産地にはない特徴で、あの「かどや純正ごま油」が使われています。
実はかどやは江戸時代に小豆島で始まった会社。
このごま油を“油返し”という工程で生地に塗ることで、麺にコシが出て、茹でてもふやけにくいそうめんになります。
また、ごま油の風味が豊かな後味を生み出します。
延ばす前のそうめんに刷毛でごま油を塗る「中より」の工程
機械を使うのに手延べそうめん?
小豆島の手延べそうめんは湿度・気温によって塩加減を繊細に調整しながら、機械と人の手の両方を使って行われます。
「機械を使うのに手延べそうめん?」と思われる方もいると思います。担当の私もそうでした。
古い機械の中にはゆもとさんの機械も。
ゆもとは大畑大介商店で取り扱っているもう一つのそうめんのブランドで、そうめんの製造機械メーカーからそうめんの製造をするようになった会社です。
実際に現場を見せていただくと、70~30年前の機械が大切に手入れしながら使われていました。
そして100%機械ではなく必ず人の手が必要です。
機械半分、人間半分のバランスで丁寧に作るのが手延べそうめんなんですね。
ちなみに一人前のそうめん職人になるまでに少なくとも3年は掛かるといわれています。
作業場に貼られたメモ。「機械を使う=簡単」ではないと分かります。
天日干しで仕上げる“白さ”と“風味”
伝統的な製法を守る小豆島の手延べそうめんには「天日干し」の工程があります。
晴れた日に20〜30分ほど太陽の光にさらすことで、麺の表面がほんのり白くなり、自然な乾燥によって香りと食感が生まれます。
ただ湿度が高すぎると白くならず、乾きすぎても良くないので、ちょうどいい塩梅を見極めるのはまさに職人技といえます。
小豆島がある香川県は全国的にも晴れの日が多い県(※)。
加えて大畑は晴れ男。
マルカツさんの取材日は朝5時に起きた時点では雨が降っていましたが、昼過ぎには晴れて無事天日干しができました!
(※)香川県出身の担当者は「降水確率30%までは0%」と思いながら育ちました。
箸分けという作業を器用にこなす大畑。「これ気持ちいい!」と思わず笑顔がこぼれます。
生そうめんができました。これを早速茹でて食べることに!
敢えて切らずに茹でてみたら長かった!
「めちゃめちゃ旨い・・・」
早朝からの作業の後に出来立ての生そうめんを食べさせていただきました。こうやってそうめん職人さんが「まかない」で食べてきたのが生そうめんなんですね。
飽きずに楽しむ!地元流そうめんの食べ方
美味しいけど食べ飽きてしまうのが悩みのそうめん。
私が聞いてみたかったのは、「そうめんの生産者さんたちがどうやって食べているか」です。
昔から一年中そうめんを食べている土地なら食べ飽きしないヒントがあるのでは?と思いました。そしたら、ありましたよ~
絶対外せない!生産者が教える「そうめんを美味しく食べるコツ」
夏の定番、冷やしそうめん。
乾麺でも生そうめんでも必ず守ってほしいのは、茹でた後水洗いをする時に「そうめんを氷で締める」こと。
つい水洗いだけで済ませてしまいがちですが、「絶対に氷で締めてくださいね」ということでした。
特に生そうめんは、氷で締めるとよりモチモチとした食感と、つるりとしたのどごしが際立つのでお忘れなく!
オリーブオイルと刻みオリーブで味変!
オリーブの産地としても知られる小豆島。
地元の方は麺つゆにオリーブオイルを少し加えたり、刻んだオリーブの実を薬味として加えたりするそう!
刻んだオリーブを足すとコクと食感が加わります
実際にオリーブオイルを少し加えると一気に洋風の味に変わります。これは美味しい~
オリーブオイルだけでもかなりの味変になりますし、刻んだオリーブを加えると風味、コク、食感が加わりまるで別物。
おつまみに買ったけど冷蔵庫の中にそのまま残っているオリーブがあったら是非やってみて下さい!
釜揚げそうめん
続いては釜揚げそうめん!
こちらは冬の食べ方としておすすめです。
同じ香川県出身の私でも釜揚げといえばうどんと思い込んでいました。これは盲点だった…。
釜揚げに向いているのは、中太麺(7〜8分茹で)、太麺(13分〜15分茹で)などの太めのそうめん(乾麺)。
麺がふわふわもちもちになって、小麦の香りと程よい塩気に箸が止まりません。
こんなに美味しくて簡単な食べ方、どうして今までやらなかったんだろう…。
何より鍋ごと食卓に出せば洗い物が少なくて済むのが最高!
釜揚げそうめんは、まず小豆島のそうめんが細さを追求したものではなく、ごま油効果により茹でてもふやけにくいからこその食べ方だと思います。
小豆島の生産者さんたちは、そうめんができる途中の工程のこびき(こびきうどん)や、手延素麺協同組合の半生うどん(秋から製造が始まる)も釜揚げて食べるそうです。
こびきうどん、半生うどん、気になりますね~。
小豆島の夏限定の味がご自宅で楽しめます
いかがでしたか?
日本の夏の風物詩「そうめん」に、こんな奥深さがあることをお分かりいただけたでしょうか?
特にマルカツの生そうめんは夏しか味わえない貴重な味。
今回取材にご協力くださったマルカツ製麺所さんにお願いして、生そうめんが入った大畑大介商店オリジナルセットをご用意しました!
・生そうめん
・太さの違う3種類の乾麺(太口は釜揚げそうめんにおすすめ)
・辛口の麺つゆ
そうめんが大好きな大畑が選んだ、小豆島ならではのそうめんが食べ比べできる楽しくて贅沢なセットです。
今年の夏は新しいそうめん体験をしてみませんか?
贈答品にしても喜ばれること間違いなしです。
乾麺は天日干しの後、室内で乾燥させます。
手延べ製法で手間暇かけて丁寧に作られたそうめん、とっても綺麗ですよね。
この記事を書いた人
うどん県出身。
宝飾品会社、大手テレビ通販会社勤務を経験したのち、不思議な縁に導かれ20数年暮らした東京から大阪に移住、大畑大介商店の担当となる。
大畑も認めるラグビーマニアで、好きな選手は200人ほどいるが現在注目しているのはアントワーヌ・デュポンと李承信。
【香川県小豆郡】もちもち!生そうめん入 手延べそうめん食べ比べセット(生そうめん、乾麺3種、麺つゆ)※6〜8月中旬
通常価格
3,800
円 (税込)商品紹介
【産地直送】生産者と食卓を共に笑顔に|大畑大介商店
元ラグビー日本代表の大畑大介が、コロナ禍により困っている生産者の方の力になりたいと立ち上げた、“全国各地の生産者の方”と“皆様の食卓”を繋ぐサイトです。大畑大介が自信を持っておすすめする産地直送の美味しい食材(新鮮な野菜・魚介類・果物・お米等)をお取り寄せいただけます。 また出品いただく生産者の方も随時募集中です!
屋号 | DINGO株式会社 |
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代表者名 | 大畑大介(オオハタダイスケ) |
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