【甑島産”無添加干物”】甑島ってどこ?鹿児島の名産「きびなご」とは?魚を美味しく焼くコツも解説!
甑島の自然が育む、至高の干物
甑島(こしきじま)とは?
皆さんは甑島をご存じですか?
甑島は鹿児島県の西方、東シナ海に浮かぶ離島で上甑・中甑・下甑の三島からなり、薩摩川内市に属します。
甑島への交通手段は船だけです。
入り組んだリアス式海岸や美しい夕日など、手つかずの自然に恵まれ、そして何より人の温かさが残る島。
古くから漁業が盛んな地域でもあります。
テレビドラマの舞台として描かれたことでご存じの方もいるかもしれませんね。
甑島の名産「きびなご」と「かます」
甑島の名産といえば、きびなご。
きびなごは年間で2度旬があり、
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初夏 → 子持ちのパンパンボディで、ボリューム満点(※)
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秋〜冬 → 小ぶりながら、脂と旨味がぎゅっと凝縮
と、季節ごとにまったく違う味わいを楽しめるのが魅力です。
※産卵期(5月〜6月)のきびなごが一番大きく、オスには白子が、メスには真子が入り、オスもメスも子持ちの状態になります。身のボリュームと白子のトロっとした食感、真子のザラザラしたシシャモのような食感が楽しめますよ!
見て下さい、このピカピカの甑島のきびなごを!
そして、かますも実は島の定番魚。
透明感ある白身に、トロっとした脂の甘さ。焼くと香ばしさが立ち上り、まさにご飯泥棒。
本州ではなかなかお目にかかれないこの味、ぜひ一度は食べてほしい!
真っ白な柔らかい身が特徴のかます
甑島が「全国屈指のきびなご漁獲地」と呼ばれる理由
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甑島地域は鹿児島県のきびなご漁獲の中心地であるだけでなく、日本全国でもトップクラスの水揚げを誇ります(※年によって変動しますが、全国の水揚げ量の20%以上を占めることもあります)。
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昔から鹿児島の郷土料理に欠かせない大切な食材だったきびなご。
きびなごが鹿児島県の食文化として根付いてきたその訳を解説します。
甑島産きびなごの南蛮漬け
1. きびなごの生育に最適な自然条件
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■黒潮の恩恵を受けた豊かな漁場
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甑島の周辺は黒潮(日本海流)が流れていて、海水温が安定して高め。そのためきびなごの餌となるプランクトンが豊富に発生します。
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■サンゴ礁とリアス式海岸
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海底に起伏が多く、サンゴ礁が点在しているので、きびなごのような小魚にとって隠れ家が多く、外敵から身を守りながら成長することができます。
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■透明度の高い海
甑島周辺の海は非常に透明度が高く水質が良いため、高品質な(きれいで、臭みがなく、甘みがある)きびなごが水揚げされます。
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2. 漁の歴史と技術
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■江戸時代から続くきびなご漁
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甑島では古くからきびなごを漁獲・加工して生活に役立ててきた歴史があります。
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単に獲るだけではなく、
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保存(干物)
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↓
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加工(南蛮漬けなど)
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↓
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出荷(都市部への流通)
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というフローが、文化として島に根付いているのです。
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■甑島のきびなご漁
甑島のきびなご漁は、昭和初期、「朝じゃこ」と呼ばれる竹を水中に入れ、コツコツと当たる感覚できびなごの数を把握し網を投入する漁法でした。 - 漁具の発達により、現在は「夜焚き(よだき)」と呼ばれる集漁法で行われます。
集魚灯を利用し、水深40~70mという深い漁場できびなごを集めて行う漁です。 -
光には小さなきびなごも集まってしまうので、大きなきびなごだけが残るようしつらえた網で水揚げします。
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未来にきびなごを残していくため、漁師さんたちが自分たちで網目の大きさを決め、獲り過ぎないようにしているのです。
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- また、鮮度の高いきびなごを提供するため、網入れの時間を統一することが決められており、水揚げされたきびなごは一気に氷水に投入され活き締めにされます。
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■ハイレベルな加工技術
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江戸時代からのきびなご加工文化は現在も生き続けており、甑島のきびなご加工品の技術、品質検査はハイレベル。
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特に「活き締め」や「急速冷凍」にこだわり、高鮮度かつ高品質な加工品を提供する事業者が多いです(刺身で食べても全く生臭みがない、というのが甑島産の大きな強みです)。
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漁師さんたちの決まりごとが書かれたTシャツ
「漁師の約束事
きびなごと美しい海を守るための6ヶ条
一、産卵期の五月、六月は主要な産卵場は禁漁区とすべし
一、小型のきびなごは獲らぬよう小さな目合いの網は使うべからず
一、灯火時刻は午前二時以降。過剰な漁獲競争はこれを厳に戒む
一、日曜祝日は休漁とし、漁獲圧力を低減すべし
一、雑魚育成のための保護区を設けるべし
一、年中きびなごばかり獲り続けるべからず」
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まとめ
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以上のことから甑島は、
■自然の恵み
■歴史ある漁の技術
■厳しい品質管理
この3拍子がそろった、まさに日本屈指のきびなごの聖地といえます。
- 甑島の魚介類のお刺身(左上がきびなご)。鮮度の高さが一目瞭然の美しさです!
甑島の歴史と文化が生んだ無添加干物
甑島は気候が温暖で、潮風が心地よく、干物づくりに理想的な環境が整っています。
また、先述の通り島内には昔ながらの漁村文化が残り、魚を余すことなくいただく知恵と技が今も生きています。
この甑島の自然の恵みと文化を活かし、伝統的な製法で一つひとつ丁寧に天日干しの無添加干物を作っている生産者さんと出会いました。
魚本来の味わいを引き立てる無添加干物を作る馬場さん
- 乾燥機を使わず、自然の風と太陽の光でじっくり天日干し
馬場水産 「無添加」への徹底的なこだわり
馬場水産の干物には保存料・化学調味料は一切使用されていません。
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また、干物に使用する調味料はできる限り鹿児島県産のものを使うようにしています。
- このこだわりが魚本来の旨みを最大限に引き出し、味わい深い干物を生み出すのです。
黒糖サバも無添加で作っています
黒糖サバも無添加で作っています
- 切り身からパッケージングまで、すべて手作業で丁寧に仕上げます。
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切り身からパッケージングまで、すべて手作業で丁寧に仕上げます。
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鮮度を大切にした製法
無添加なので保存料も不使用。
そのため鮮度を保つために真空パックで冷凍保存しています。
解凍後は早めに召し上がっていただくのがおすすめです。
甑島の恵みを詰め込んだセット
今回、大畑と馬場さんで相談し、馬場水産の無添加干物を存分に味わっていただけるセットをご用意しました。
これさえあれば甑島の魚の美味しさが分かる!というセットでもあります。
だからどちらのセットも「きびなご」と「かます」が入っています!
通年でご用意できる商品でセット内容を構成したため、季節を問わず甑島の味をお楽しみいただけます。
きびなご塩干入り 無添加干物5点セット
甑島の名産「きびなご」をはじめとした、無添加干物5点を詰め合わせたセットです。
きびなご塩干入り 干物&つけあげ7種セット
通常の「きびなご塩干入り 無添加干物5点セット」に加えて、
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つけあげ(さつまあげ)、薩摩甘エビを加えた、甑島の魅力を存分に詰め込んだセットです。
- 7点セット
干物だけじゃない、甑島の味覚
7種セットの「つけあげ」とは「さつまあげ」のこと。
実は鹿児島では「さつまあげ」を「つけあげ」と呼びます。
もちろんつけあげも馬場さんが自信をもって届ける逸品!
プリっとした弾力、じんわりと甘味が広がる風味は、素材の良さを感じさせてくれます。
また、薩摩甘エビは、見た目の美しさとともに、口に入れた瞬間に広がる濃厚な甘みが特徴。刺身で食べてもよし、素焼きでも香ばしく、酒のつまみにも最高!です。
魚の美味しい焼き方
甑島では昔から、『海の魚は身から、川魚は皮から』という言い伝えがあります。
馬場さんの干物も身から焼いてみました。
すると、身からじっくり焼くことで、ふわっと仕上がると同時に、旨味が逃げないんです。
皮を先に焼くと、逆に香ばしさは出ても中がパサついてしまいます。
皆さんもぜひ試してみて下さい!
贈り物としても喜ばれる逸品
馬場水産の干物は、ご自宅用としてはもちろん、大切な方への贈り物としても非常に喜ばれています。
包装はシンプルながら温かみがあり、手渡しでも、遠方への発送でも気持ちがしっかりと伝わります。
特に年配の方や、離れて暮らすご両親への贈り物として人気で、「懐かしい味」「本当においしかった」「丁寧な仕事ぶりが伝わる」といった声が寄せられています。
お中元やお歳暮、父の日・母の日の贈り物としてもぴったりです!
食を通して繋がる想い
食は人と人を繋ぎます。
どんなに遠く離れていても、同じ味を分かち合えることで、距離を越えて心が繋がる。甑島の干物も、そんな食の力を持っています。
あなたの食卓に、自然の恵みと職人の手仕事、そして馬場さんの真心をのせて。きっとそこには、いつもより少し温かい時間が流れるはずです。
馬場水産から見た甑島の景色
簡単に行ける場所ではありませんが、機会があれば皆さんもぜひ訪れてみてください!
この記事を書いた人
ラグビー歴17年
5歳から大学までラグビー漬けの日々を過ごし、
新卒で違う会社に入社するも、ラグビーへの思いを捨てきれず
偶然の出会いから、現在は大畑大介商店のスタッフとして従事。
【鹿児島県甑島】きびなご塩干入り 国産無添加干物5点セット
通常価格
3,980
円 (税込)商品紹介
【鹿児島県甑島】きびなご塩干入り 国産無添加干物&つけあげ 計7種セット
通常価格
5,800
円 (税込)商品紹介
【産地直送】生産者と食卓を共に笑顔に|大畑大介商店
元ラグビー日本代表の大畑大介が、コロナ禍により困っている生産者の方の力になりたいと立ち上げた、“全国各地の生産者の方”と“皆様の食卓”を繋ぐサイトです。大畑大介が自信を持っておすすめする産地直送の美味しい食材(新鮮な野菜・魚介類・果物・お米等)をお取り寄せいただけます。 また出品いただく生産者の方も随時募集中です!
屋号 | DINGO株式会社 |
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〒530-0041 大阪市北区天神橋1-17-2 辻ビル202 |
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代表者名 | 大畑大介(オオハタダイスケ) |
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