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あんぽ柿って何?干し柿との違いを解説|おすすめの和歌山県産あんぽ柿

干し柿とは違う?あんぽ柿の正体に迫る!

 

あんぽ柿と聞いて、すぐにピンとくる人はどれほどいるでしょうか。

え?何それ、干し柿みたいなやつ?干し柿と何が違うの、、、?なんて人が多いのではないでしょうか。

今回はまだまだ正体不明のあんぽ柿について迫っていきます!

 

 

干柿とあんぽ柿はなにが違うの?

一番の大きな違い製造方法にあります。

一般的な干し柿は、皮をむいたあと、そのまま自然乾燥して仕上げます。(昔おばあちゃんの縁側にぶら下がってたアレです)

自然乾燥させることで、干し柿は黒く固く、そして糖分の白い粉を吹きます

 

きれいなオレンジ色のあんぽ柿、干し柿とはちょっと作り方が違います。後で詳しく解説しますね。

 

二つ目の違いは、水分量です。

干し柿の水分量は20〜30%程度固さを感じる食感です。

一方、あんぽ柿の水分量は50%前後で、ゼリーのようなトロッとした食感になります。

 

 

あんぽ柿の作り方

 

一般的なあんぽ柿渋柿の皮をむいたあと、そのまま自然乾燥させるのではなく、

硫黄燻蒸の処理を施すことが特徴です。そこから自然乾燥させることで完成します。
この硫黄燻蒸によって、ポリフェノールの酸化が抑えられるので、黒くならず鮮やかなオレンジ色が保たれるのです。

また完全に乾燥させないので、半生食感の柔らかな羊羹のような仕上がりとなります。

 

 

「あんぽ柿」ルーツや由来は?

あんぽ柿は、福島県伊達市の五十沢(いさざわ)地区を発祥とする柿の加工品として知られています。

 

宝暦年間、五十沢の七右衛門が蜂屋柿を五十沢に持ち込んだのが、五十沢の柿栽培の始まりと伝えられており、江戸時代の五十沢では蜂屋柿を「七右衛門柿」と呼びました。

 

蜂屋柿の皮を剥いて連(れん:柿を干すための縄)に下げて天日で乾燥した干し柿を、江戸時代には天干し柿(あまぼしがき)と呼んでいたため、これが「あんぽ柿」という名称の由来と推察されています。

 

 

和歌山県産あんぽ柿『長寿柿』がおすすめな訳

和歌山県は柿の生産量日本一。

大畑大介商店のおすすめはそんな和歌山県で作られているあんぽ柿長寿柿

 

長寿柿が生まれた和歌山県紀の川市林ヶ峰地域は、 元々「長寿の郷」と呼ばれるほど、昔から健康で長生きしている人達が多く住む地域として有名です。

 

今回お邪魔した 株式会社パーシモンが作るあんぽ柿は、収穫する際に渋柿をひとつひとつ選別し、選りすぐりの種無し柿の皮を丁寧に剥き、干しあげて作られています。

 

長寿柿(あんぽ柿)の作り方

特徴は、一般的なあんぽ柿の製造工程にある硫黄燻蒸を行わず冷蔵庫で15日間寝かせてから皮を剥いて3日乾燥させるという作り方。

冷蔵庫で寝かせることで渋柿の「しぶ」を抜き鮮やかな柿色を残しているのです。

 

柿本来の味が凝縮されたあんぽ柿は、しっとりとろけるような食感濃厚な甘さが特徴で、一度食べたら病みつきになる美味しさです。

 

中はトロリ

 

特に「長寿柿」は、あんぽ柿の特徴を備えながらもしっかりとした歯ごたえがあり、品の良い甘みが最大限に引き出されています。

また添加物・保存料等は一切使用していない点もポイントです。

 

パーシモンさんに聞いた衝撃エピソード

長寿の郷で長寿柿(あんぽ柿)を長年作られてきたパーシモンさんにお邪魔し、収穫をお手伝いする中で伺ったびっくりエピソードも公開します!

写真上:株式会社パーシモン 小川教雄社長

 

近年、カメムシ被害イノシシ出没のニュースがテレビでも取り上げられています。

 

パーシモンも例外ではなく、高い枝に成る柿はカメムシにやられ、低い枝に成る柿はイノシシが食べたり、実を食べるときに脚をかけて枝を折ってしまうなどの被害に遭っているそう。

 

そのため昨年最も収穫できた樹齢70年以上の木も、今年(2024年)は昨年の半分ほどしか収穫できなかったいいます。

 

樹齢70年を超える柿の木。小川社長が子供のころからある木だそう。

 

 

実際にイノシシと対峙したという社長は、イノシシに襲われ17日間も入院をする大怪我を負いました。

 

イノシシはよく鼻が急所といわれますが、襲われている最中に偶然「実はイノシシは耳を掴むとおとなしくなる」と発見!したそうです笑

 

そしておとなしくなったイノシシを自前の出刃包丁で仕留め、ご自身で捌いて召し上がったとか…。

 

あんぽ柿作りの苦労と社長の武勇伝を一度に伺えた貴重な機会でした!

 

写真上:塩麹に漬けておいたイノシシ肉を焼肉でいただいているところ

 

 

ちょうど我々が伺ったタイミングも違うイノシシを捌いた後だったようで、収穫の合間の昼休憩でご馳走してくださいました。

 

イノシシの肉はクセがあるのかと思いきや、クセや臭いなどはほとんどなく、脂身がさっぱりとしていながらも濃厚な味わい。

 

仕留めてから捌くまでの時間の短さや、捌く際に高圧洗浄機を使用し、しっかりと血抜きすることなどが大事なんだとか。

 

大畑もスタッフも貴重なジビエをありがたく、美味しく頂きました。

 

 

あんぽ柿の美味しい食べ方

あんぽ柿はこれまでも紹介した通り、

ゼリーのような食感と甘みから、丸かじりで食べることであんぽ柿の旨みを存分に感じることができます。

 

もちろんそのまま食べるのがいちばん美味しい!

ただ、クセがなく優しい甘みなのでアレンジにもってこいです!

刻んでヨーグルトに入れたり、サラダにかけてもとっても美味しいです。

 

また、ひとくちサイズにカットして生ハムで包んで食べたりなんかした時には、、、抜け出せないあんぽ柿沼に片足突っ込んでますね。

 

 

おまけ

あんぽ柿になる前の渋柿収穫をお手伝いさせていただいた際に

大畑が「渋柿って本当に渋いの?そもそも渋いって何?」と興味津々に、収穫したばかりの渋柿をかじりました。

皮を剥いて、渋柿を頬張った瞬間、、、、、

「しっっっっぶい!!!!!!」

「口の中の水分を一瞬で持って行かれ、渋柿が口の中を支配する!」

「これまでに味わったことがない初めての体験をした!!」

と少年大畑大介を見られた瞬間でした。

 

このブログを最後まで読んでくださった方は、

一度渋柿をかじってみてはいかがですか?

 

 


この記事を書いた人

ラグビー歴17年

5歳から大学までラグビー漬けの日々を過ごし、

新卒で違う会社に入社するも、ラグビーへの思いを捨てきれず

偶然の出会いから、現在は大畑大介商店のスタッフとして従事。

 

 

【和歌山県紀の川市】長寿柿(あんぽ柿)

通常価格

3,650

(税込)
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商品紹介

柿の生産量日本一の和歌山県から、選りすぐりの柿をひとつひとつ心を込めて仕上げた長寿柿(あんぽ柿) 種無し柿を丁寧に剥きあげた長寿柿(あんぽ柿)はとろけるような食感と上品な甘さが特徴。   パーシモンさんが作る長寿柿(あんぽ柿)は、添加物・保存料は一切不使用で、柿本来の甘さ、なめらかな食感がぎゅーっと凝縮されています…

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